哀愁の矢の川峠
「矢の川峠(矢ノ川峠)」と書いて「やのことうげ」と読む。私やのこ小僧も地元尾鷲からいろいろと情報発信しまっせ!  【 このページの文章、写真は無断で転用しないでください。もしご利用される場合ははやのこ小僧までご一報を!】

2010/04 | 123456789101112131415161718192021222324252627282930

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大台、大杉谷の千尋滝は落差135mのまさに名曝です。
那智の滝が落差133m、日光の華厳の滝が97mですから千尋滝も日本の代表的な滝としてもう少し知られてもいいと思います。
しかしながらこの滝を下から望むには、大杉谷を何時間か遡らなければ見ることができません。現在はその登山道も通行止めのため、一般の方は見ることさえできません。

今回は元営林署の職員のYさんのガイドで、紀北町船津の往古川から林道を走り、千尋峠を越えて、大杉谷の大索道の荷卸場、そして名曝千尋滝の頭まで行きます。
R42からいつも水晶採りに行く往古川の走りなれた林道をひたすら上流へ。
勾配がきつくなってきて2回つづら折れたあたりから左前方に小木森滝が見えてくる。
この滝はR42からよく見ええますが、乾季は水量が少なく殆ど確認できません。今回は3月からの雨で水量が多く遠望ながら迫力ある眺めです。
小木森滝も二段に分かれて落差約130M。
DSCN1079.jpg
林道より望む、相当遠景にもかかわらず十分な落差が感じられます

DSCN1144.jpg
上の写真よりもう少し下流から撮影、上段の滝のみ写っています

DSCN1143.jpg

往古川対岸の重なり合う切り立った尾根
この滝を撮った動画がありましたのでリンクします。

小木森滝の動画

この滝までのアプローチは誰でもが行けるわけでなく、完全なバリエーションルートです。
機会があれば何時か行きたいですが・・・・

しばらく険しいやせ尾根や滝を見ながら林道走行しているとやがて山容は穏やかになり千尋峠のトンネルにたどり着きます。

このトンネルは古くからあった牛馬道に変わって林道と共に作られました。
DSCN1087.jpg
ポータルには「竣工 昭和三四年三月二十日」の文字が刻まれたプレートが貼り付けられている
DSCN1090.jpg
トンネル出口がゲートになっているので通常はトンネル手前に車を駐車する

トンネルを越えると穏やかな植林の山々が見渡せます。
ゲートの鍵を開け先に進む。
今回ガイドさんのおかげで、林道の鍵をお借りできましたが、
通常よほどの理由がない限り鍵は貸してくれません。
しばらく行くと林道が分岐しています。
真っ直ぐ行くと堂倉小屋方面、今回は左に下りていきます。
すぐに営林署事務所跡がありここには山ノ神を祭った一本杉の巨木があります。
この杉は樹齢は400年以上と言われています。
DSCN1095.jpg
この一本杉は一見の価値あり
ここから車で少し行ったところで、工事中のため徒歩に切り替え、500Mほどで大杉谷の索道跡に着く。
尾根の先端に位置するこの場所には数々の基礎が残っています。
DSCN1108.jpg
DSCN1117.jpg
索道の主索を留めていたアンカーボルト

Yさんが裏返しになって半分埋もれていた観音さんを見つけて、もとあったらしき台座に戻す。
裏側には「供養 昭和三十二年」の文字が刻まれています。
この周辺では多くの方が仕事に従事していて、死傷者が出ることも度々あったようです。
DSCN1110.jpg
DSCN1114.jpg

その先を見ると大杉谷を挟んで対岸の尾根には、はっきりは確認できませんが索道の発車場らしき場所も見渡せます。その発車場からは更に2km以上トロッコが続いていました。
来た林道を索道停車場を通り過ぎて先に進むと道に沿ってトロッコ道がすぐ上に確認できます。
その軌道跡はやがて林道から離れて水越峠まで数キロ続きます。
そして峠からはかの有名な??インクラインで下流のトロッコ発着場まで繋いでいました。
そこからは大河内川に沿って軌道(大杉谷森林鉄道)が船津駅まで続いていました。
この辺の話はまたいつか詳しくすることにしましょう。

「東洋一の大杉谷索道と落差135m 大杉谷の名曝、千尋滝 その2」つづく・・・
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今回の写真は茶屋と見晴台【展望台】にスポットを当てました。

写真には「矢ノ川峠見晴臺」とある立て標識の両脇に、のぶへさんともうひり男の人が写っています。
見晴台 川口
矢の川峠見晴臺にて・・

見晴台は茶屋のすぐ上の高台にあり、その名の通り尾鷲側、熊野側とも展望良好だったようです。
現在はのぶへさんの碑の左側、高峰山登山道を入ってすぐに右に上がる道があり見晴台跡に登れます。
今は基礎だけが残り、アンテナ施設があります。
茶屋と見晴台
このブログの看板写真にもなっている、峠茶屋と見晴台の風景

見晴台から茶屋の屋根を撮った、珍しい写真です。
屋根は杉の皮と一部トタンで葺き、重しに大きい石を並べていました。

屋根から2
茶屋の屋根とのぶへさん
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