哀愁の矢の川峠
「矢の川峠(矢ノ川峠)」と書いて「やのことうげ」と読む。私やのこ小僧も地元尾鷲からいろいろと情報発信しまっせ!  【 このページの文章、写真は無断で転用しないでください。もしご利用される場合ははやのこ小僧までご一報を!】

2010/02 | 12345678910111213141516171819202122232425262728

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天気がいいので、今度3月に行く南谷遡行の下見に行ってきました。

R42の矢ノ川トンネル手前のダクト施設の駐車スペースに車を止めて、矢の川に降りる。
今回この新トンネル工事の時に使った昭和道からトンネル入り口までの工事用誘導路を探すのも、
目的の一つでした。河原に下りてから少し下流に向かうとありました!

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工事用道路の橋の基礎が残ってました。
昭和道に向かう道路が残っているかと辿ってみましたが、すぐに人工的に石で埋められてしまっていて行けませんでした。おそらく工事後橋は撤去され、道路は埋められたのでしょう。

今度は少し上流にある滝に向かいます。
デンガラ越えのルートがこの滝をどのようにして迂回しているのか?また何か当時の遺構がないかを調べてみました。
残念ながら左右どちらも滝の手前から切り立っていて道跡などは発見できませんでした。
想像ですが、上流に向かって右側は昭和道開鑿時に相当土石が流れ込んでいる為、昭和以前の地形とはだいぶ変化していると思われます。
DSCN0692.jpg


おそらく滝を巻くように少し手前からゆっくりと登る道があったのではないでしょうか。
とりあえずこの周辺の調査はここまでにして今日の目的の南谷に向かいます。
今回は滝のすぐそばの沢を登って昭和道に上がりました。
ついでなので昭和道を少し登り、デンガラ大橋から河原を下り滝の頭を確認する。
この滝の頭はきれいナメになっていました。

DSCN0704.jpg

不思議なことに滝の落ち口に鉄筋が何本か打ち込まれています。

DSCN0705.jpg

周辺には何もないのですが、いったい何の目的で鉄筋が打ち込まれたのでしょうか?

さて昭和道を歩いて下ります。
途中コンクリート舗装の場所で、路肩にキレイな四角柱の石が転がっています。
どう見ても人工的なものなので、そばに行ってよく見てみるとなにやら文字が掘り込んでいます。
一面には「遠藤組」、次の面には「延長三十三.三米 幅員 六.五米」、もう一面には「完成 昭和三五年一月十一日」とあります。

DSCN0716.jpg
DSCN0721.jpg

この日付は映画「道」が撮影された頃です。
舗装されたばかりのこのコンクリートの上を、映画の撮影に消防車やバスやスタッフなどを乗せた車が毎日のように通っていったのでしょうね。

さてさて、そんなこんなで昭和道を楽しんで歩いていると、いつの間にか南谷大橋が見えてきました。
橋の上流側から谷に下り遡行し始める。少し行くと大きな堰堤があり、右側にある階段で上へ登る。
DSCN0732.jpg
途中苔むしたプレートを見てみると、この堰堤は「南谷堰堤」となっており、高さ11m、長さ47mとなっております。

昭和41年着工、昭和42年完成、施工者「遠藤組」となっております。
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昭和42年と言うとまさに現在の国道42号線の工事が大詰めに入って完成しようとしている時期。
何故この時期に南谷にこれほど大きな堰堤を作る必要があったのでしょうか。
この谷には古い堰堤がないので、昭和道ができてからそれほど大きな土石流被害があったとも考えられません。
この頃はお国や県のお金が、余り余っていたのでしょうか??

さて、堰堤を越えると右からの支流に小さいけど綺麗な滝がありました。

DSCN0737.jpg

少し休憩後もう少しさかのぼってみます。
左側に少し平地が見えてくると、たくさんの炭焼窯のあとや住居跡らしき石垣が見えてきました。

DSCN0743.jpg

そこから少し行ったところで本日の下見終了。
引き返して南谷大橋から下ってR42に出る。そこから数百m歩いて矢ノ川トンネル入り口に戻ってくる。
ゆっくり楽しみながら4時間半の行程でした。

さて3月10日【水曜】、R42から昭和道南谷大橋より谷に入り、南谷を遡行して高峰山に登ってきます。
下りは矢の川峠からデンガラを昭和道デンガラ大橋まで下ってきて、あとは昭和道を通ってR42に戻ります。

yanoko-takamine.jpg

かなりハードな行程ですが、私は休みなので下山してからの仕事が無いだけでも随分気が楽です。
天気が心配ですが、決行できればまた報告します。
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先日、私の店にお一人のお客様がいらして、「今日自転車で矢の川の明治道を走破して来ました」と言うではありませんか。
身一つでも大変な明治道の歩き、それをMTBで走破??ではなくMTBを引きずって下から上の林道まで完歩したと言うことです。
近年においては、この方が日本で始めて矢の川峠明治道の自転車を引きずりながら完歩された方でしょう。

あっぱれです! でも自転車が少しかわいそうにも思います・・・
ご主人様の明治道を自転車で!というかなりサディスティックなイベントの付き合わされて、おそらく身も心も傷だらけだと思います。
残念ながら他のお客様がいらして、お名前も連絡先も聞けませんでした。
写真などこのブログにもアップしたいので、これを見ましたらメールいただけませんでしょうか。

お疲れのところわざわざお店にいらしていただき、ありがとうございました!
「第20回 紀伊半島みる観る探検隊 島勝浦の漁業を語る旅」に参加してきました。
今回は参加者が多く、スタッフ、報道関係者含め総勢35名にも・・
これだけ多いと道を歩く参加者もぞろぞろ・・

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DSCN0632.jpg


大敷見張り小屋は海抜100Mほどの場所にあり、太平洋を一望できる絶景ポイント。

DSCN0650.jpg

西方にはうっすらと雪が積もった大台ケ原が良く望めます。

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ここから眼下に見えるのは大きな大敷の仕掛け。
戦後はここ島勝、尾鷲の九鬼、そして錦が3大大敷の漁場でした。
大敷網のブリの漁獲でこの地域一帯が大いに潤いました。
出資して「株」を持つと、年間に高額な配当金がもらえました。
その額は一年で家が立つほどだったと言うことです。


その後、島勝の町内に下って、もと桂木中学の「自然体験型イベント交流施設 けいちゅう」を見学しました。
その帰の港の岸壁沿いに歩いていると?? なんと目の前の海に、
餌をあさるオオハクチョウ一羽。

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何で海に?? それも一羽だけ。
すぐそばに人間が寄っていっても、逃げる気配がない。
どうこうぢた方に聞くと、どうやらこの白鳥、島勝のどなたかが飼っているペットだと言うことです。

稲田のぶえさんの写真も3回目になりました。
稲田さんの写真はたくさんあるのですが、その中にはたくさんの情報が隠されていたりします。
名称未設定 27


バス停で
峠の省営バス停留所にて

この写真は大分変色していますが、今回はあえて修正はしませんでした。
峠の北方向、尾鷲方面をバックにして撮影した一枚です。
のぶえさんの左後ろには、バスの停留所の時刻表が見えます。
昭和11年10月に省営バスが開業してから何度となく時刻表は改定されています。
1日に5便であったり、4便であったり、その全容は分かりません。
この写真の時刻表を見てみると・・・・

上り
7:15
10:35
11:25
14:45
18:15

下り
6:54
10:14
13:44
17:20

となっております。  ???? 
???? うんっ?   気がつきましたか??

そうなんです 上りが5便に対して下りが4便なのです。
確かに日中は下りより上りの方が需要が多かったのかもしれませんが、それにしても上り5便でそのままだと、
上りのバスが足りなくなってしまいます。
回送したのかもしれませんが、40Km以上の距離でしたら営業した方がよいと思うのですが・・
この件に関しては調べてまた報告しますね。

水くみ場

水くみ1
毎日の日課の水汲み

水の確保は、峠から尾鷲側に数百m下ったところまで、毎日天秤棒にバケツを吊るして水汲みに行っていました。
水場は後に省営バスの運転手久保さんの協力で、熊野側に作られます。
水汲みに関してのエピソードが以前アップした「三代目 峠の茶屋の話 その2」にあります。
愛犬と協力して猪の子供【うりんこ】を捕獲する話です。
以前から行ってみたかった、紀北町銚子川の上流にある清五郎の滝に行って来ました。

今回は個人ではなく、NPO法人ふるさと企画舎・キャンプinn海山三重県立熊野古道センター主催の「氷曝を見よう」イベントです。
主催者さんの何人かは、以前お会いしたことのある顔見知りの方でした。

キャンプinn海山近くの種まき権兵衛の里ずんべら亭に集合・・・でしたが、早速アー勘違い、
なんとキャンプinn海山まで行ってしまいました。
キャンプinn海山と集合場所とは銚子川をはさんで対岸なのですが、車だとず~と上流まで行って、橋を渡りまた下流まで走らなければいけません。
結局集合時間ぎりぎりに到着。

結果から言いますと、このところの暖かさで予想通り滝の結氷はほとんどありませんでした。
が、しかし前から行ってみたかった滝を観れた事は大変感激です。【なんと20年前から行きたかった】
今回は三の滝、二の滝の二つを案内していただきました。
三の滝の落差は約80m。
二の滝は四段ほどになって120mほど。

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DSCN0527x.jpg
ほとんど結氷していない三の滝

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滝つぼは深く、この滝の雨季の水量がいかに多いかを教えてくれます

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二の滝 少し周辺が結氷してます

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滝のそばには住居跡や炭焼き釜跡があり,谷のそばには高く石垣が組まれ、一番奥には四角い排水溝らしき穴が開いています。どうやら谷水を導水してここに水車を置き、何らかの動力源にしていたのではないかと思われます

いずれ四の滝、一の滝も行って見ようかと思います。




滝までは、私のやっているコテージ・ウッドペックから車で林道走行含め約1時間、徒歩30分ほどですが、
道路状況の確認や、トレッキング装備が必要です。
厳冬期などは軽アイゼンの携帯などが必要と思われます。
こうして奥山秘境の名曝を誰でもが観れるのは、地元有志の方々が林道や滝への道をの整備をしてくれるおかげなのです。
感謝感謝です!
清五郎滝に行きたい! って方、こういったイベント参加でお願いしたいのですが、遠方の方など参加は難しいと思われます。
そういった場合は道路事情など事前にお問い合わせの上、自己責任において行ってください。
お問い合わせ => キャンプinn海山

なお林道は行けるところまで行くのではなく、峠を越えて少し行った右(谷側)にある一段上がった駐車スペースに止めてください。
そこから少し歩くと、清五郎滝の標識がありますが、その標識は無視してもうしばらくいくと次の標識があります。
ここから右手に下っていくと途中古い木馬道に出ます,そのままさらに下り15分~20分ほどで三の滝に行けます。
DSCN0511.jpg
滝への道のりはけっこう急なので、足元にご注意!

今回主催同行してくれた、NPO法人ふるさと企画舎の方々のブログ「海山にいこま」も見てください!