哀愁の矢の川峠
「矢の川峠(矢ノ川峠)」と書いて「やのことうげ」と読む。私やのこ小僧も地元尾鷲からいろいろと情報発信しまっせ!  【 このページの文章、写真は無断で転用しないでください。もしご利用される場合ははやのこ小僧までご一報を!】

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今年も残りわずかとなりましたが今年一年は皆さんにとってよい年となりましたでしょうか?
このブログを始めてちょうど2年が過ぎました。これからも少しずつではありますが、後世に伝わる記録として残せるよう現在ある未整理の資料を随時アップしていきます。

矢の川峠は歴史と多くの人の想いがあるにもかかわらず、知名度が低く、また地元の公的機関での資料などがほとんどない事から、このまま行くとあと20年もすれば完全に世の中から忘れ去られてしまうのではないか。
そんな思いから』哀愁の矢の川峠』は誕生しました。
このブログをご覧になった方で、矢の川峠の情報をお持ちの方は、ぜひご一報くださいませ。
できることならそういった情報をこのブログにて記録し、広く多くの方と共有していきたいと思います。

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矢の川峠の全てをあなたに!!

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かねてからお知らせしていた12月開催予定のやのこのイベントですが、都合により3月に延期いたしました。
詳しい内容が決まりましたら再度このブログと、東紀州のポータルサイト『くまどこ』にてお知らせいたします。

ただし今回は矢の川峠でこれまで行ってきた数々のイベントと違い、かなり少人数(10人程度)に絞って少しディープな物になる予定です。
イベント名は、ずばり『哀愁の矢の川峠』です。
今のところ3月の中旬の日曜日を予定しております。
遠方の方の参加も大歓迎ですが、イベント開始は9時頃、終了は午後4時頃になると思いますので、宿泊等も考慮に入れたほうがよろしいかと思います。
私がやっているコテージウッドペックでしたら、お一人4,500円で宿泊できます(食事で鳥丼付き!です)。
同じツアー参加の方が複数宿泊希望であれば、相部屋になりますのでご了承下さい。


矢の川峠 元旦初日の出 見たい人は勝手にきてください! ツアー 開催


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といっても、おそらく誰もこないと思いますが・・
今年初日を見に行く予定で、急きょ中止になったのですが、今年こそは矢の川峠で初日を見てやろうと思ってます。
おそらく寒いです! そ~と~寒いです! ぜ~たい寒いはずなのです。
それでも来たい方は勝手に来て下さい。
コーヒーくらいはご馳走します。
ただし完全に曇り、雨だと分ってたら私は行きません。
でももし快晴だったりしたら、とっても幸せな気分になると思いますよ。
ちなみにバイクではなくハイエースで行きます。 若いときだったら絶対バイクで行きましたが、軟弱ですみません!





「道路の改良 第18巻 第10号」に矢の川峠の開削工事に関する記事がありましたので抜粋して掲示します。

最初に「北牟婁郡長島町、尾鷲町を経て南牟婁郡木本町に至る府県道津木本線は指定府県道であり南紀地方交通の重要幹線である」とある。
この様にかねてから三重県はこの路線の改良の必要性を認めていたが、工事費の問題などでなかなか着手できなかったようです。

そこに鉄道省から工事費の一部負担の話が持ち上がり、昭和九年六月設計、内務省の認可を受け,更にこの工事費の一部について農村振興事業と国庫の補助を受けて同年九月工事に着手しました。
そして昭和十一年九月、ついに念願の完全自動車道が完成したのです。

工事は間組が行いましたが、矢の川峠7,766mの新路開削は難工を重ね多くの死傷者を出した模様です。
この記事の中で工事を担当した総指揮官上井土木課長、改修事務所長成田技師は、「この二
ヵ年肉を裂かれ、骨を削られる思いを続けて来た」とあります。
またこの記事を書いた作者は次のようにコメントしている。

「私は工事関係者の意思と力と紅の血潮に対して深甚の尊敬と感謝を捧げたい。竣工式の直後、成田改修事務所長を助け直接工事の監督に當られた金澤技手と共に之をドライブすることを得た私は、世人の気付かぬ、技術者の建設の苦労を偲んで涙なきを得なかった。」

それだけにこの道の完成に至っては、工事関係者及び県、そして尾鷲町木本町の喜びは計り知れないものがあったのでしょう。

記事の中に、矢の川八景というものが出てきます。
「皮肉にも難工事に苦しんだ場所程,後世に名畫、名吟を生みそうな絶景が見出されたそうだが、この中特に幽邃壮麗なものに付いて上井土木課長の選になる矢の川八景が生まれた。」
そうして次の8箇所が羅列されている。

1. 三田谷の渓流
  尾鷲町の市街地を離れて最初に迫る風景で矢の川の清流に沿い峠新削部に入る杉橋の林間を縫う箇所で岩魚の背が光る。

2.  南谷の石壁
  花崗岩の岩盤そそり立つ南谷付近で峠の最難関。

3.  瀧見の橋
  瀧と大林と紅葉谷の眺め。

4.  猪おとし
  第一隧道の出口で猪の通る嶮所。

5.  でんがら越
  古い山道跡で翠巒あふるるばかり。

6.  つむじトンネル大景観
  矢の川隧道付近でループ式新開削路が本邦唯一の山道形式を示している、尾鷲湾を望む景観は雄大。

7.  三木茶屋跡
  峠頂上で尾鷲湾、賀田湾を展望する。

8.  ケーブル跡
  ケーブル終点の山上に近く設ける眺望臺で、矢の川の景観を一望のうちに収め得る。




昭和道の開削詳細 その2 につづく・・・
矢の川索道の記事に文章と写真を追加いたしました
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