哀愁の矢の川峠
「矢の川峠(矢ノ川峠)」と書いて「やのことうげ」と読む。私やのこ小僧も地元尾鷲からいろいろと情報発信しまっせ!  【 このページの文章、写真は無断で転用しないでください。もしご利用される場合ははやのこ小僧までご一報を!】

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前回の奥山行きの途中下山リポートに続き、今回は核心のロングトレイルのリポートです
尾鷲の西に南北にそびえる稜線は、地元尾鷲の人々も登らない近くて知られざる山域です。
この一番北側には14世紀ごろから奈良北山郷と尾鷲を結ぶ古道「汐ノ坂」があります。
汐ノ坂に関してはまたの機会を作ってお話しすることとして、今回はこの尾鷲の西に連なる私も未踏破の稜線を山仲間4人と歩いたリポートをします。

朝6時半に矢の川峠昭和道の入り口、駐車帯にて集合。
今回の山行き参加者は、熊野のKさん、尾鷲から私と、Uさん、Sさん、Hさん。
2台の車を残し私のハイエースに全員乗換汐ノ坂の取り付きまで林道を走る。
7時日の出とともに登り始める。
尾鷲奥山 047
大きな沢のガレの左側を登る
尾鷲奥山 051
大きな堰堤を越えて振り返ると尾鷲の町並みが良く見える

大きな沢の左側を大きな堰堤まで行き、左側から堰堤を越えて今度は右側斜面に取りつく。
炭焼き跡がありここから古い道を辿るが、所々不明瞭なところがある。
少し沢と並行して歩いた後小さな沢にそって急登し始める。
しばらく登るとまた炭焼き跡がある。
尾鷲奥山 055
炭焼跡のツタはハート形

ここを越えてすぐに比較的大きい錆びた古い滑車が転がっていた。
尾鷲奥山 058
大発見?? 内山鉄之助索道のもの??

中心にはベアリングが入っていて比較的大きい荷重のかかる設備に使われていたようだ。
この滑車は小原野から東ノ川奥地に繋がっていた「内山鉄之助の索道」のものではないかと思うが、
もしそうであれば近くに他の遺構ああるかもしれない。
また機会があれば調べてみたい。

さてこの後小さな尾根を廻りこみまた戻ったりしながら急登は続く。
尾鷲奥山 061
ひたすら登り、登り・・

途中古い石段が出てくるが汐ノ坂の遺構でしょうか。
をおdぺck 018
所々に石組みが・・

いきなりシキミの林になり明るく開けると尾鷲の町並みが望める。
をおdぺck 016
シキミのトンネル
をおdぺck 015
尾鷲は遥か下に・・

随分と高度を稼いだようだ。頭上には送電線が見え間もなく400mPから来る稜線に出る。
ここには火力から続く送電線の鉄塔がある。
ここは広くなっているので小休止する。
ここからは左に尾根を辿る。一時間ほどで傾斜が緩やかになりやがて汐ノ坂山に着く。
尾鷲奥山 075
この山は国土地理院には明記が無い、「汐ノ坂山」はおそらく通称名だろう

少し戻ったところから方向を南にとり主稜線を南下する。
ここからは私も未踏破の区間で、今回のメインイベントだ。
稜線上は想像していたより広く緩やかで、明るく歩きやすい自然林だ。
しばらくするとす比較的広い広場に出るが、驚くことにここにはヒメシャラしか生えていない。
尾鷲奥山 084
美しい!!

尾鷲奥山 085
空とヒメシャラの枝のコントラストが美しい
尾鷲奥山 082
テント場に最適なヒメシャラ平

なんと明るく開放的な林なんだろう。
ここをヒメシャラ平と命名。
何時かテントを持ってきてここで野営したいものだ。

ここからも気持ち良い稜線歩きが続く。
所々に単独で杉の老木が見られる。
をおdぺck 007
杉四郎? 杉五郎?

「これは大きい!杉太郎だぁ~」と言っているとその先にはまた大きい老木があるので「これが杉太郎昇格!」
といった具合でどんどん大木が現れる。
をおdぺck 008


少し小さなキレットに赤い立派なプレートが木に貼り付けている。
尾鷲奥山 107
私のまだ小さい頃、ここを歩いた人がいたんだぁ~

年号を見るとなんと1967年、44年前のもの。
「創立20周年記念 県境主脈踏破 鈴鹿アルパインクラブ」とある。
その昔三重の県境の北の端から南の端までたどった人々がいて、この稜線に足跡を残していったんですね。
その後も胎内潜りあり、鉄棒のような木棒あり全く楽しい稜線歩きです。
尾鷲奥山 102
胎内くぐりや~

尾鷲の風景も少し南寄りから見る風景にかわり、桂山の上に火力の煙突の半分だけが見える。
尾鷲奥山 113
このアングルから見る尾鷲はもちろん初めて
ここで今回の最大の杉の大木が現れる。
をおdぺck 005
まさしく杉太郎! ん? 杉一郎?
勝手に推定して800年以上と決めつけたが、次回根元のサイズを測って専門家に聞いてみようと思う。
とにかく大きくまた力強く、まだまだ元気な大木です。

さてこの稜線もいよいよ終盤に差し掛かり右から緩やかな沢が詰めてくると、左に桂山からの稜線が近づき合流、ここで少し右にルートをとって最後の上りを駆け上がると花崗岩が露出する高峰山頂上。
尾鷲奥山 114
銚子川の源流、ここもいい感じでテントを張りたい

北は台高山脈から大台が原、そして西方を望むと大峰の山々が連なる。
もちろん眼下には尾鷲の街や天狗倉山、遠く志摩半島の先まで見渡せる。
これぞ絶景なり!

さてさて時間が大幅に遅れているので高峰山を後に先を急ぐ。
尾鷲奥山 122
高峰山の名物、こぶこぶの木

鞍部に下ってまた急登し古川山、そこから東にルートを取り矢の川峠。
すでに午後4時を回っている。昭和道を下り始めてすぐに暗くなる。
ライトを頼りに歩くが道が荒れているので思ったより歩きにくい。
昭和道の入り口の車をデポした駐車帯まで下りてきたのは午後7時を少し回った頃でした。
さてこれから小原の間で私の車を取りに行かねば・・ ということで参加した皆さんお疲れさんでした。
今回の全行程20km越え、所要時間12時間、登山開始標高150m、最高標高1044m
なかなかの極上ロングトレイルでした。

今後このロングトレイルルートをもっとアクセスしやすくすべく、途中からの登山ルート(エスケイプルート)を
開拓していきたいと思います。






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